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イタリア テニスが強い7つの理由

海外の育成方法

イタリアのテニス選手を知っていますか??
()内:シングルス、キャリア最高位 2025/5現在
【男子】
ヤニック・シナー (No.1)
マッテオ・ベレッティーニ(No.6)
ロレンソ・ムゼッティ(No.9)
ファビオ・フォニーニ(No.9)※
マルコ・チェッキナート(No.16)
ロレンソ・ソネゴ(No.21)
フラビオ・コボリ(No.30)

【女子】
ジャスミン・パオリーニ(No.4)
サラ・エラニ(No.5)※
マルティナ・トレヴィザン(No.18)
エリザベッタ・コチャレット(No.29)

上記の選手は全員、いまだ現役で活躍している!※2025年引退
国別対抗戦では男子は2023年2024年で2年連続優勝。女子は2023年準優勝、2024年優勝

ちなみに2025/5現在、シングルスランキングの選手数を調べてみると、
①世界30位内 男性   女性 ②100位内 男性 女性
イタリア:①3 1 ②9 3
アメリカ:①6 5 ②12 16
フランス:①2 0 ②10 2
ロシア:①3 5 ②4 12
日本:①0 0 ②2 3

もちろんアメリカ選手も活躍する選手が最近増えてきているが、なぜこんなにイタリア選手がグランドスラムで活躍できるようになったのか、いろんな情報がたくさんあったので、その中で一部をまとめてみた。

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テニスが強い理由7選

ラケットスポーツの普及活動

「教室にラケット」プロジェクト
教育省、保健省などから認可を得て、2015年から幼稚園から高校での優れた才能を持つ若者や障害を持つ子供たちのために、ラケットテニスの世界を普及・導入していくプロジェクト。幼稚園は2025年から。テニスに限らず、パデル、卓球なども。

4つのプロジェクトを発足、運営している。
Racchette in classe Baby:幼稚園向け
Racchette in classe Kids:小学生向け
Racchette in classe Junior:中学生向け
Racchette in classe Pro:高校生向け

ファストコートプロジェクト

伝統的な大会がクレイコートだったり、趣味としてテニス愛好家の怪我のリスク軽減のためにクレイコートが多かった背景があったが、2010年以降ハードコートの建設を増やしていった。国際トーナメントでは、ハードコートの大会が多いため。

ジュニア選抜方法の疑問視

以前は、最も将来性があるとみなされる1、2人の若い選手を選出し、CONI(イタリアオリンピック委員会)が運営するトスカーナ州ティレニアのオリンピックトレーニングセンターに移り、トレーニングを行うよう招待していた。
この取組みは、少年たちの人生に過大な影響を及ぼし、過度のプレッシャーにさらされ、多くの少年たちは諦めさせてしまうことが多かった。

2015年頃にその選抜方法に疑問を感じ、12〜14歳では良い選手を1人選ぶのではなく中間レベルを複数名(約6名)選出し、そこから強い意欲を持つ選手を探していく。各年代の3つのトレーニングセンター(練習会など)を数十ヶ所で導入。幅広い年齢層を対象とした指導法を構築し、子供たちにさまざまな年代や試合に対して、適応できる能力や勝つための方法を身につけていく。

8歳〜10歳:(CAP)centri di aggregazione provinciale 
11歳〜15歳:(CPA)centri periferici di allenamento
16歳以上:(CTP)centri tecnici periferici
さらに、
18歳以上プロジェクト:各選手のチームだけに任せるのではなく、連盟が綿密にフォローし遠征費用や計画を支援。

=具体的な活動内容=
連盟が各州にオブザーバーを配置。
クラブを周り、優秀なジュニアを指名。
子供たちやコーチを強制せず、各センターへ集まり、お互いを知り友達を作っていく。
何が必要か、コーチに何を求めているか、連盟がフォロー。
下矢印下矢印
ジュニア選手への強化により、10代や20代前半でプロツアーで活躍する選手が増えてくる。
例えば、100以内の平均年齢層を見てみると…
イタリア:男子24.2歳 女子26.3歳
アメリカ:男子22.8歳 女子25.3歳
フランス:男子26.8歳 女子26.5歳
ロシア:男子27.8歳 女子24.6歳
日本:男子32.0歳 女子23.3歳

若い選手の活躍でイタリア人がまだまだ活躍する時代が続きそうですね!しかも、それを見ているジュニアももっと増えてくる!

クラブの多さ

イタリアテニス・パデル連盟(FITP)によると、2024年9月現在、加盟クラブ数は4,012クラブあると言われています。ちなにみ、日本は加盟事業所数が527事業所。
ロンバルディア州(ミラノなど):539
ラツィオ州(ローマなど):463
エミリア・ロマーニャ州(ボローニャなど):320
テニススクールの会員数も年々増加している!

また、テニス協会とISF(国際学校スポーツ連盟)の支援を受けて、テクニカルセンターの分散化を実施している。子供たちが家族がいる街で質の高い練習環境を提供することに重点を置いている。

メディア

2008年に、イタリアテニス連盟が無料テニス専用チャンネル「Super Tennis」を運営開始。世界中のテニスを24時間放送している。これによって新たなファン層を広げてイタリア国内で人気のスポーツになった。

イタリア国際BNL(ATP1000、WTA1000)の観客動員数が2014年から2024年にかけて2倍に増加。2024年は約360,000万人、過去10年間で最高記録。

大会数の多さ

◎ITF下部大会。(Grade: M15〜25、 W15〜100)
〈2024年〉
男子:29大会
女子:32大会
ジュニア:10大会
ちなみに他の国では、、
アメリカ:男子36 女子46 ジュニア24
フランス:男子28 女子27 ジュニア18
日本:男子12 女子21 ジュニア12

◎プロツアー大会数(イタリア)
ATP1000:1 WTA1000:1
WTA250:1
ATPChallenger(M50〜175):19 
WTA125:3

◎ATP Finals、Next Gen ATP Finals(21歳以下)を開催。

☘️下部大会は、ランキングが低い選手の最初の登竜門としての大会、またはジュニア選手がプロツアーレベルを経験できる。自国で大会数が多ければ、
遠征コストも少ない
ポイントを多く獲得する機会も増える
隣国からの強い選手も集まりレベルが上がる
家族やコーチ、他選手との交流や意見交換も増える。

世界ランキングNo.1のヤニック・シナー選手もこう言ってる、「若い選手はイタリアでワイルドカードをもらえるチャンスがたくさんある。上の選手と練習する機会も多くレベルアップのためにとても大きな経験になる、自分こそそのチャンスを得ようと必死で頑張るから上達する。」

※ATP,M:男子大会。WTA,W:女子大会。年によって大会数の増減あり。

コーチ研修の最適化

◎2010年にテニスインストラクターを目指す連邦養成機関(コーチ研修など)が再設立された。フィジカルやメンタルトレーナー、理学療法士など、現代テニスを追求する全てのプロ選手向けにより専門的なコースが導入された。

◎4ショット以内のポイントを取れる練習に取り組む。

他にも、、、

フランスの育成方法、チェコのテクニック、スウェーデンの事例を模倣してきたことや、2018年から始まったとされる「ジョルジェッティ-ヴァレンテ改革」なども多大に影響していると言われています!これは現地に行って、テニス関係者の方々に聞いてみたいな!
・テニス協会の収益増加による再投資も
イタリア国際BNL大会の観客数増加による収益増加が大きい。その収益はスポーツ活動の支援のために全額再投資されている。

名門クラブ一覧

【ミラノ】
◎テニスクラブ ミラノ アルベルト・ボナコッサ / Tennis Club Milano Alberto Bonacossa

【ボルディゲーラ】
◎ピアッティ・テニス・センター / Piatti Tennis Center

【カターニャ】
◎TSモンテ カ ティラSSD ARL / TS MONTE KA’ TIRA SSD ARL

【モンフェラート】
◎ソシエタ カノティエリ カサーレ / SOCIETA’ CANOTTIERI CASALE Monferrato

【ローマ】
◎テニスクラブ パリオリ ローマ / Tennis Club Parioli Roma

【ボローニャ】
◎ヴィルトゥス・テニス・ボローニャ / Virtus Tennis Bologna

【ジェノバ】
◎TCジェノバ 1893 / T. C. Genova 1893

【ナポリ】
◎ナポリテニスアカデミー / Accademia Tennis Napoli

【パレルモ】
◎カントリータイムクラブ パレルモ / Country Time Club Palermo

そもそもイタリアってどんな国??

☘️☘️☘️☘️☘️☘️☘️☘️☘️☘️☘️

国民の性格:陽気で情熱的な人もいれば、寡黙で真面目な人もいる。自分が大好きであまり他人に干渉しない、そのため時間にルーズな人もしばしば、、これは日本人にもいそうだねぇ😅北部と南部でまた違った雰囲気や性格になるとも言われています!いいね〜〜行ってみたい!!
言語:もちろんイタリア語、 地域によって方言やフランス語、ドイツ語など
「こんにちは」が「Ciao(チャオ)」
「ありがとう」が「Grazie(グラッツィェ)」
人気料理:ピザ、パスタ、ジェラート、ティラミス、生ハム、フォカッチャ。。。もうこれだけで住みたくなる😄音譜
お酒:ワインが有名ですが、レモンのリキュールや蒸留酒のグラッパも美味しい!
観光地:コロッセオ、ピサの斜塔、アマルフィ海岸、バチカン、スペイン広場、ミラノ大聖堂などなど、、個人的には水の都ヴェネツィアに行ってみた〜〜い🇮🇹
人気スポーツ:No.1はサッカー、他には水泳、テニス、サイクリング、バレーボール、バスケットボールなど。

首都:ローマ
東京〜ローマ:12〜14時間前後(直行) 
人口:約5,893万人。 日本の約半分。
面積:約302,000㎢。 日本は約378,000㎢
世界平和度指数:33位。 日本:17位
完全失業率:6.3%   日本:2.5% (2024)
ジニ係数:0.32 日本:0.34  (2022)
通貨:1€(ユーロ)=約160円
一人当たりGDP(PPP):約3.9万米ドル。日本は約4.6万米ドル※1
日系の進出企業数:約400社(東レ、CBC、武田薬品、伊勢丹など)
在留邦人数:約12,000名※1

引き寄せ効果

強い選手が出てくる!
↓↓
「自分にもできるんじゃないか!」
錦織選手や大坂選手が出てきて、日本選手がどんどん結果を出していった。目標とする選手が自分の国にいるってだけでモチベーションが違いますよね😄

大谷翔平選手のようになりたい!
久保建英選手のようになりたい!
野球、サッカー、フィギュアスケート、スケボー、柔道、いろんなスポーツで日本が世界で活躍すればするほど子供たちは強くなる!この現象はどこの国でも一緒です。


みなさんはどう思いますか??



ここまで読んでくれて、いつもありがとうございます笑い


それでは次回のブログでお会いしましょう!!



⭐️ドッペコーチ⭐️


注意本記事の内容についてまだまだ勉強中ですので、記事の信用性、数字のついて違う部分もあると思います💦訂正が必要な箇所がありましたら、ぜひご指導いただけますと嬉しいです🙇

参考:※1外務省領事局政策課 海外在留邦人数調査統計 2024/10/1時点

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